家が欲しいけど戸建てとマンションどちらが良いかで悩んでいませんか?
私は夫が戸建て推しだったのもあり戸建てを建てましたが、マンションも好きでかなり悩みました。
一緒に住む家族の中で戸建て派とマンション派がいると、決めるのに大変ですよね。
戸建てで育ったか、マンションで育ったかによっても好みが分かれると思います。
この記事では
- 戸建てのメリット・デメリット
- マンションのメリット・デメリット
- 戸建てが向いている人
- マンションが向いている人
について解説しています。
この記事を読むと自身が戸建て・マンションのどちらに向いているのか知ることができます。
結論は戸建て・マンションのどちらがいいかは住む人の好み次第ですが、家族構成や家での過ごし方などできるだけ具体的にイメージして考えることで、後悔なく暮らしていけると思います。

どのように暮らしたいか、それぞれのメリット・デメリットを知って、自身に合った住まいを選択できたら嬉しいですよね
戸建てのメリット

戸建てのならではのメリットは多くあります。
- 玄関から駐車場が近い
- 広い(4LDKのマンションはほぼない)
- 土地が資産となる
- 騒音によるトラブルが起きにくい
- 全て自分所有であるため、建て替えやリフォームが自由にできる
- マンションにある管理費・修繕費がない
- 自身で間取りを決められる
詳しく解説します。
玄関から駐車場が近い
戸建ては自分の敷地に駐車場や駐輪場があります。
玄関開けたらすぐに車があり、荷物の出し入れがスムーズにできたり、子どもが動き回る前に車に乗せることができます。
車で子供が寝ていたら、抱っこしてすぐに家の中に移動できます。
広い(4LDKのマンションはほぼない)
一戸建ては多くの物件で100㎡以上の面積があり、60〜70㎡が平均的なサイズといわれるマンションよりもゆとりがあります。
自分専用の庭を持てるので、庭でガーデニングやバーベキューを楽しみたい方は大きなメリットとなります。

私は兄弟で子供部屋を分けたいと思ったので、部屋数が多い戸建てにしました
土地が資産となる
戸建てはマンションより建物の価値は早く減少していまいますが、土地の価値は残ります。
また、長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた長期優良住宅を建てることができれば、長く安全に快適に住める家と認定されるので、今後資産価値が残る住宅になります。
騒音によるトラブルが起きにくい
四方が囲まれたマンションと比較し、戸建ては隣の家との距離があります。
賃貸に住んでいた時はおもちゃを投げる音にドキッとすることがありましたが、戸建てに住んでからは子供の声や足音が大きくても気になりません。
夜中に洗濯機を回しても気にならないのも助かっています。

ダンスやジャンプしていても、穏やかに見ていられます
全て自分所有であるため、建て替えやリフォームが自由にできる
戸建ては好きなようにリフォームでき、建ぺい率や容積率に余裕があれば増改築も可能です。
家族構成や暮らし方の変化に合わせて、間取りや仕様が変更できるのは大きな魅力ですね。
マンションにある管理費・修繕費がない
マンションは住宅ローン終了後も管理費・修繕費・駐輪場代を払い続ける必要があります。
戸建てでも自身で修繕費の準備は必要ですが、家賃のように月々支払うマンションに比べて、ランニングコストが抑えられます。
自身で間取りを決められる
注文住宅であれば、新築時に自由に間取りを決めることができます。

どんなふうに暮らしたいか家族で話し合い、建築士さんと間取りを話し合った時間はとても楽しかったです
戸建てのデメリット

戸建てのデメリットもあります。
- 土地の値段がかかる
- 立地が悪い物件が多い
- 購入に時間がかかる
- 全て自分たちで管理しないといけない(手入れが大変)
- リセールバリューが低い
- 自分でセキュリティ対策する必要がある
- 地域活動がある
- ランニングコストはある(固定資産税・メンテナンス・火災保険)はかかり、自身で管理が必要
詳しく解説します。
土地の値段がかかる
戸建てを建てようと土地を探し始めたとき、土地の値段が高くてとても驚きました。
土地を持っている人はデメリットになりませんが、土地から買う人は土地+建物+諸経費がかかります。

土地…高すぎませんか?
立地が悪い物件が多い
駅から徒歩5分以内のマンションは多くありますが、駅から徒歩5分で手が届く戸建てはなかなかありません。
駅から近いことに魅力を感じている人で戸建てに住みたい人は、土地探しが大変になります。
戸建てはマンションと比較し立地が悪い物件が多いですが、在宅ワークだったり、普段駅をあまり使わない人はデメリットになりません。
購入に時間がかかる
新築の一戸建てを購入する場合、計画から入居までに平均1年程度かかります。
人気の工務店さんなどは数年待ちの場合もあるので、さらに時間がかかります。
いつまでに入居したいと期限が決まっていて短い人は、戸建てを決めるのは難しい状況にあると思います。
全て自分たちで管理しないといけない(手入れが大変)
戸建ては全て自分の所有となるので、マンションのように誰かが管理してくれる場所がありません。
家の中から植栽まで全て自分たちで管理しないといけません。
家は工務店さん、太陽光は太陽光の会社など点検をしてくれる存在はいますが、そのスケジュール管理なども自分たちで行う必要があります。
リセールバリューが低い

リセールバリューとは、一度購入したものを販売する際の、再販価値のことです
家の価値が緩やかに低下するマンションと比較し、戸建ては建てたときから価値が徐々に下がっていきます。
住み替えが必要になったときに、高く売りたいと思っても、土地の値段にちょっとおまけ程度の家の値段になってしまう可能性があります。
そうならないようにするには
- 長期優良住宅を建てる
- 価値が下がらない土地を選ぶ
などの対策が必要です。

実際土地探しをしていたときに、大手ハウスメーカーで15年以内の家がほぼ土地だけの値段になっていて驚きました
自分でセキュリティ対策する必要がある

警視庁の侵入窃盗の発生場所別認知件数(令和5年)をみると侵入窃盗の発生場所別認知件数は、
一戸建住宅が30.5%と最も多く、一般事務所が9.7%で生活環境営業が8.1%と続いています。
出典:住まいる防犯110番
管理人さんがいるマンションやオートロックマンションと比較し、戸建てはセキュリティ面で劣るので、自身でセキュリティを高める必要があります。
- 玄関の鍵はきちんと閉める
- 使わない勝手口は作らない
- 防犯カメラや照明センサー、防犯砂利の導入
- セキュリティ会社の加入
- 近所づきあいをする
などの対策が必要です。
地域活動がある
地域の掃除やお祭りの参加など、地域活動が濃い地区だと大変な面があります。
逆に人づきあいがお好きな方であれば、メリットにもなり得ます。
ランニングコストはある(固定資産税・メンテナンス費・火災保険)はかかり、自身で管理が必要
マンションにある管理費や駐車場代はありませんが、固定資産税や火災保険などのランニングコストは戸建てにもあります。
また、マンションのように誰かが管理してないので、修繕費などは自身で貯めて管理する必要があります。
マンションのメリット

マンションのメリットも多くあります。
- 立地が良い
- 便利なワンフロア
- セキュリティ面で安心しやすい
- 温かい(RCマンションは断熱・気密性能が良い)
- 24時間ごみ捨てOKなマンションがある
- リセールバリューが高い
- 住人同士の交流は淡泊
- 共用部の管理は管理会社がしてくれる
- 中古マンションなら安い場合がある
詳しく解説します。
立地が良い
マンションの多くは、利便性の高い場所に建てられています。
駅やショッピングモール、学校といった周辺施設へ手軽にアクセスできる点がメリットです。

戸建てより高さがあるので、景色や花火が家から見られたらとても魅力的だと思います
便利なワンフロア
フラットな空間での生活は便利で、将来高齢になったときもバリアフリーの空間で暮らせるのは安心ですよね。
一戸建てでも平屋ならフラットな空間づくりは可能ですが、広い土地が必要で建築費も割高になるため、都心の平屋はなかなか難しいです。

戸建てに住んでいて妊娠中・産後は2階に行くのが辛かったので、フラットなマンションに憧れます
セキュリティ面で安心しやすい
マンションはオートロックや防犯カメラ、管理人などが備わっているケースが多く、セキュリティ面が充実しています。
駐車場・駐輪場・エレベーターなどにも防犯カメラが設けられており、戸建てと比較し防犯面は優れていると言えます。
温かい(RCマンションは断熱・気密性能が良い)

RCマンション(鉄筋コンクリートのマンション)は気密が取りやすく、季節による温度差が少なく温かく過ごせます。
寒さに弱い人は中住戸を選べば、外気の影響を受けにくくなっているので温かく、角部屋や最上階に比べて光熱費を低く抑えることができます。
24時間ごみ捨てOKなマンションがある
オムツや生ごみの臭いが辛いので、24時間ゴミ出しができるマンションがうらやましいです。
旅行で数日家をかける日は燃えるごみの日にごみを出してから出かけるようにしていますが、いつでもごみが捨てられるマンションならゴミ出しの曜日を気にすることなく出かけられますよね。

個人的にとてもうらやましいです
リセールバリューが高い
駅から近い場所にあるマンションであれば値下がりしにくい傾向にあります。
立地条件が良かったり、人気があるマンションは当初の販売価格よりも値上がりする可能性もあります。
住人同士の交流は淡泊
戸建ては自治会や町内会での付き合いがありますが、マンションの交流はあまり活発ではない場合があります。
近所づきあいをあまりしたくない人は、マンションの方が気疲れしないかもしれません。

マンションでも活発に交流している人もいるので、住人による部分も大きいですね
共用部の管理は管理会社がしてくれる
共用廊下やバルコニー、エントランスなどは共用部分は掃除をする必要がなく、こうした共用部分については管理会社に管理してもらうことができます。
エントランスに花や植栽あるマンションは居心地がいいですよね。
マンションのデメリット

マンションのデメリットもあります。
- 部屋が狭い(60~70m²が多い)
- 駐車場が遠い
- 騒音トラブルが生じやすい
- 管理費や修繕積立金、駐車場・駐輪場を支払う必要がある(ランニングコストが高い)
- 自由にリフォームできない
- 管理規約に従う必要がある
- 将来のスラム化リスクがある(修繕できないリスクがある)
- マンションで耐震等級3は難しい
- ペット不可のマンションではペットが飼えない
- エレベーターで他人と合う可能性がある
- マンションは古くなると住み替え転居が多くなり、上下両隣と住人が変わり環境が大きく変わることがある(メリットにもなりうる)
詳しく解説します。
部屋が狭い(60~70m²が多い)
マンションは60〜70㎡が平均的なサイズで、100㎡以上の面積があることが多い戸建てより狭いことが一般的です。
間取りは3LDKが多く、4LDKのマンションはなかなかありません。

しかしマンションは階段や廊下が少なく、収納を考えられた間取りが多いため、特段生活しにくさはないと思います
駐車場が遠い
マンションは玄関を出てから駐車場に着くまでの動線が長くかかります。
平面駐車場より立体駐車場が多く、重たい荷物やベビーカー、動き回る子どもを連れて歩くのに大変なことがあります。
騒音トラブルが生じやすい
マンションは壁の向こうが外ではなく、隣の人が住んでいる家なので、騒音が原因でトラブルに発展することがあります。
下に住んでいる人がいれば自分の足音や物を落とす音が気になる場合があります。

楽器を演奏したい人は、演奏できる時間帯が決められていることがあるので、あらかじめ管理規約を確認しておく必要があります
管理費や修繕積立金、駐車場・駐輪場を支払う必要がある(ランニングコストが高い)
マンションでは新築・中古を問わず、毎月管理費や修繕積立金を支払う必要があり、駐車場や駐輪場を利用する場合はその費用もかかります。
マンションの駐車場代は通常毎月1万円以上かかり、2万円としたら毎年24万円かかることになります。
自由にリフォームできない
マンションもリフォーム・リノベーションは可能ですが、管理規約の制限を受ける場合があります。
共用部分に影響するような工事はできません。
管理規約に従う必要がある
マンションは集合住宅なので、お互い快適に住めるように、管理規約を守って生活することになります。
管理規約は管理組合によって変わる場合もあります。
将来のスラム化リスクがある(修繕できないリスクがある)
将来マンションの空き部屋が多くなり、修繕費の積み立てが難しくなると修繕したくても修繕できなくなる可能性があります。

修繕ができないと資産価値が下がったり、見た目や安全性に不安を覚えるかもしれません
マンションで耐震等級3は難しい
マンションの耐震等級は、耐震等級1の物件が多いです。
下記に新築で住宅性能評価書を取得している建物のうち、共同住宅(アパートや賃貸マンションも含む)における耐震等級の割合を示します。
出典:一般社団法人住宅性能評価・表示協会 令和元年度 建設住宅性能 評価書(新築)データ (共同住宅等)

性能評価書を取得している共同住宅の80%以上が耐震等級1、耐震等級3は4%台にとどまっています。

家づくりを勉強する前は、マンションのほとんどは耐震等級3だと思い込んでいました
ペット不可のマンションでは飼えない
ペットの飼育可のマンションであっても、大きさや頭数が制限されていることがあり、鳴き声にも注意する必要があります。
動物と一緒にマンションに住みたい場合は管理規約の確認が必要です。
エレベーターで他人と合う可能性がある

エレベーターでたまに隣人と会うくらいは疲れませんが、毎日通勤時に会う人が固定されると、個人的に少し気疲れします
マンションは古くなると住み替え転居が多くなり、上下両隣と住人が変わり環境が大きく変わることがある
マンションは古くなると住み替える人が増え、転居が多くなります。
上下両隣の住人が変わり、人づきあいや騒音など環境が変わることがあります。

環境がいい方に変わればメリットにもなり得ます。
戸建て・マンションの比較表
戸建て・マンションのメリット・デメリットを表で比較しました。
色がついている方がメリットになる部分です。

戸建てが向いている人

- 音に敏感な人
- ペットを飼ったり、楽器を演奏したい人
- 庭でバーベキューしたい人
- 自分で自由に間取りを決めたい人
- 住み替えより永住したいと考えている人
- 資産価値を重要視したい人

住み場所が固定していて、楽器を演奏したりやペットと住みたい人は戸建て向き
マンションが向いている人

- アクセスのよい場所に住みたい人
- 自分で修繕金を積み立てることが難しい人
- セキュリティの高い物件に住みたい人
- 将来的に住み替えようと考えている人
- 投資目的に物件を所有したいと考えている人

住み替えを視野にいれ、防犯性能が優れて便利な場所に住みたい人はマンション向き
戸建てもマンションも資産になるかはどちらも立地次第

マンションの方が戸建てより建物の資産価値の減少は緩やかですが、戸建ては土地の値段が残ります。
マンション・戸建てともにハザードにかかっていたり、アクセスが悪い場所の物件は将来資産価値が残りにくくなります。
戸建てもマンションも資産になるかは土地に左右されます。
まとめ:戸建て・マンションかどちらがいいかは住む人の好み次第!

戸建てとマンションにはそれぞれメリット・デメリットがあり、一概にどちらが優れているとはいえません。
それぞれのメリット・デメリットを理解したうえで、できるだけ具体的に暮らしをイメージしながら検討することが大切です。

マンション派でしたが、戸建てにして車が2台停められる便利さを感じています。
でもマンションもいいところがたくさんあって憧れます。
おまけ:新築・中古戸建て・マンションのリノベを検討している方は住まいるサポートがお勧め

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